実際にいるモンスターペイシェント

患者の中には、病院やクリニックに過剰な要求をしてくるモンスターペイシェントがいる。
そのモンスターペイシェントは、治療内容に不信感を抱いているパターンが多い。
診察した内容に納得ができず、自身が望む結果が出るまで居座ろうとする形だ。
この場合は、健康であるにも関わらず病気だと診断されたがるパターンと、自身を健康だと疑わず、治療を受け入れようとしないパターンがある。
さらに、最優先に治療をされたがるモンスターペイシェントもいる。
比較的軽度な症状であるにも関わらず、緊急処置を要求してくる形だ。

そして、医療費を支払わずに済ませようとするモンスターペイシェントも少なくない。
その場合は、医療内容に関して何らかのクレームを付けてくることが多い。
自身が望んだ治療が受けられなかったから、医療費は払わなくて当然だという流れに持って行こうとする形だ。
さらに、中には看護師の言葉遣いがなっていないことや、待ち時間が長いことなどをきっかけとして、医療費を減らすように要求してくる人もいる。

また、モンスターペイシェントは患者本人だけではなく、その家族や友人なども該当する。
そういった人は、患者とは関係のない部分でクレームを入れてくる。
そして、患者をコントロールしたり、親子関係などで過干渉になっているパターンが多い。
場合によっては、患者本人が納得しているにも関わらず、自身が納得できないからといってクレームを付けたり、的外れな説得をして患者の意思を変えてしまったりすることもある。
看護師を含む医療従事者は、このようなモンスターペイシェントへの対応策を常に頭の片隅に入れておいたほうがいいだろう。